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トロフェオ・トラムンタナ2016


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1月30日、スペイン・マヨルカ島で行われたチャレンジマヨルカ第4戦トロフェオ・トラムンタナで元タイムトライアル世界チャンピオンのファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレック・セガフレード)が独走で逃げ切り優勝した。

レースはソレルからデイアまでの149.9kで行われた。コースは2級山岳が4つ、3級山岳が2つとアップダウンが多くアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)のようなパンチ力のある選手に有利なコースだ。

レースがスタートすると、最初の2級山岳ソレル峠でナトナエル・ベルハネ(エリトリア、ディメンションデータ)のアタックに反応した6人の逃げが形成。しかしすぐにその逃げは吸収され、カンチェラーラやダイエル・キンタナ(コロンビア、モビスター)などを含む23人の大きな逃げ集団が形成された。しかし一番きついマヨルカ島トラムンタナ山脈最高峰の2級山岳プイグ・マホールで逃げ集団はバラバラになりキンタナ、タオ・ゲオゲガンハート(イギリス、イギリスNT)、ヒュー・カーシー(イギリス、カハルーラル)、ダニエル・テクレハイマノ(エリトリア、ディメンションデータ)、ベニャト・インチャウスティ(スペイン、モビスター)の5人に絞られ最大で集団と2分のタイム差を稼いだ。

しかしプイグ・マホールをマイペースで登ったカンチェラーラが下りで逃げの6人をキャッチしそのまま抜き去り、下りが終わるとカンチェラーラと逃げのタイム差は50秒まで広がった。

集団もチームスカイやモビスターなどが追走し逃げをどんどん吸収していったがカンチェラーラだけは吸収することが出来ない。ゴールまで残り10kmでもカンチェラーラは30秒のリードがあった。

しかし集団は最後までカンチェラーラを吸収する事が出来ず最後はカンチェラーラが17秒のリードを持ってゴールした。17秒遅れの2位集団はミハル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)が先頭をとった。

今年限りでの引退を表明している4度のタイムトライアル元世界チャンピオン、34歳のカンチェラーラはこれが昨年のティレーノ~アドリアティコの個人タイムトライアル以来の勝利。そしてプロ生活の中で初めての1月の勝利となった。


リザルト

1位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレック・セガフレード) 3h41'18"
2位 ミハル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ) +17
3位 ティシュ・ビノート(ベルギー、ロット・ソウダル)
4位 ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、エティックス・クイックステップ
5位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
6位 メルハウィ・クドゥス(エリトリア、ディメンションデータ)
7位 マキシム・ブエ(フランス、エティックス・クイックステップ
8位 セルジェ・パウエルス(ベルギー、ディメンションデータ)
9位 ポール・ヴォス(ドイツ、ボーラ・アルゴン18)
10位 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)