グランプリ・マルセイエーズ2016
1月31日、フランスでのレースシーズン開始を告げるグランプリ・マルセイエーズ(正式名称はグランプリ・シクリスト・ラ・マルセイエーズ)がフランス・マルセイユで行われティボー・ピノ(フランス、FDJ)とのマッチスプリントを制したドリス・デヴェニンス(ベルギー、IAMサイクリング)が優勝した。
レースはフランス南部のマルセイユ近郊の152kmで行われた。近年ではピム・リヒハルト(オランダ、ロット・ソウダル)やケネス・ファンビルセン(ベルギー、コフィディス)、サムエル・デュムラン(フランス、AG2R・ラ・モンディアル)などが優勝しておりパンチ力のある選手が多い。
レースはスタートからすぐにダニエル・ディアス(アルゼンチン、デルコ・マルセイユ)、ジェローム・マイナール(フランス、アルミー・ド・テイル)、フラヴィアン・ダッソンヴィッレ(フランス、HP BTP・オーベル93)、ジェローム・クザン(フランス、コフィディス)の4名の逃げが形成。タイム差は最大で3分半弱まで広がった。
しかし逃げはゴールまで45キロを残して吸収され、クレーテス峠でデヴェニンスがアタック。集団はFDJが牽引しジネスト峠の下りでアタックしたピノなデヴェニンスに追いついた。
ゴール前はマッチスプリントとなりパンチ力のあるデヴェニンスがピノを下し優勝した。
デヴェニンスはベルギー・ルーヴェン出身の32歳。2006年にロットの研修生となり、翌年ロットでプロデビュー。その後はクイックステップやジャイアント・シマノなどに所属し昨年よりIAMサイクリングで走っている。デヴェニンスにとってはこの勝利が2009年のツアー・オブ・オーストリア第5ステージ以来のプロ2勝目。
「この勝利をずっとずっと待っていたんだ。冬の間もモチベーションが高くいいトレーニングが出来ていた」とデヴェニンスはインタビューで語った。
リザルト
1位 ドリス・デヴェニンス(ベルギー、IAMサイクリング) 3h31'43"
2位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ)
4位 ディミトリ・クレイス(ベルギー、ワンティ・グループグベルト)
5位 ライアン・アンダーソン(カナダ、ダイレクトエナジー)
6位 カルロス・バルベロ(スペイン、カハルーラル)
7位 アルテュール・ヴィショ(フランス、FDJ)
8位 トニー・ギャロパン(フランス、ロット・ソウダル)
9位 ゲイタン・ベイル(ベルギー、ワンティ・グループグベルト)